【最新がん治療】近赤外光線免疫療法で、がん細胞だけを消滅、転移がんにも効果!

先日、乳がんで闘病中だった小林麻央さんの訃報で、
全国の皆さんがショックを受けたことだと思います。
やはり「がん」って死に直結してしまう病気なんだな、と
思った方も多いかと思います。
早期発見早期治療が一番の方法だと言われています。
今日は、そんながん治療の最新情報をお知らせしたいと思います。
[ad]抗がん剤治療はよい細胞まで傷める
現在行われている抗がん剤治療には、「外科手術」、「放射線療法」「化学療法」の
3つがあります。放射線療法や化学療法はがんだけでなく良い細胞まで痛めつけてしまうので、
髪が抜けたり、吐き気を催したりと、身体にも精神的にもとても辛い治療となっています。
抗がん剤治療をしたくないということで、代替治療を選ぶ方もいます。
最新がん治療「遠赤外光線免疫療法(光免疫療法)」とは?
現在注目されている遠赤外光線免疫療法とは、
米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員が名古屋大学と共同で開発した手法です。
遠赤外線を当てると局所的に発熱する色素で細胞膜を破壊される仕組みを利用しています。
オバマ大統領が、2012年の一般教書演説でこの治療法を取り上げて「米国の偉大な研究成果」と
取り上げたことで世界の注目を浴びました。
遠赤外光線免疫療法の仕組み
この治療の仕組みは、免疫の攻撃からがん細胞を守っている「制御性T細胞」を攻撃して、
がん細胞を死滅させる手法なのです。
この近赤外光線免疫療法とは、近遠赤外線を受けて化学反応を起こす物質「IR700」が
カギになります。この「IR700」はがん細胞だけに結合する抗体なのです。
その物質を静脈注射で体内に入れます。するとがん細胞だけにその「IR700」は
くっつきますので、そこへ近赤外線の光を当てると化学反応を起こし、
1~2分でがん細胞を死滅させることが出来るのです。
またこの体内に入れたIR700 は一日で尿中に排出されるので人体に無害です。
引用:ZAKZAKより
8割~9割のがんが治せる時代へ
研究者の小林氏は、この治療法で、食道がん、膀胱がん、大腸がん、肝臓がん、
すい臓がん、腎臓がんなど全体の8割~9割のがんをこの治療法でカバーできると
話しています。
近赤外線の照射は、がんの塊が3センチを超える場合はがんの塊に
細い針付のチューブを刺して、
針を抜いて代わりに光ファイバーを入れて塊の内側から照射します。
がんの部位に応じて、皮膚から照射したり、内視鏡を使ったりと色々な照射方法が出来るようです。
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費用は安く日帰りでOKになる予定
治療に使う近赤外線レーザーは300万円と他の医療機器に比べると2桁ほど安いそうです。
また、日帰りの外来治療で済み、長くても一泊の入院程度で済むようになります。
実験を行っている患者さんからも「この程度の治療ならまたやってください」といわれるそうで、
負担が少ないことが伺えます。
医療費も削減できて、患者の負担も軽い治療だということがわかります。
実用化に向けた取り組み
臨床試験の認可がFDAより2015年4月に出て、現在は30人~40人の治療効果を調べる
段階に入っているそうです。この治療法は抗がん剤治療のように副作用がなく、
蓄積されないので何度も実施できるメリットもあるようです。
2~3年後の実用化を目標に試験をされています。
楽天の三木社長も応援
現在、米医療ベンチャー企業であるAspyrian Therapeutics,Inc.がこの近赤外光線免疫療法の
ライセンスを持っています。この会社の取締役会長に楽天の三木社長が就任したことを、
2017年2月13日の楽天グループの決算説明会で発表されました。
三木社長は国内企業との合弁も視野に入れているそうです。
医療分野への参入は初めてだそうですが、元々漢方など体に害の少ない治療に
感心があったっそうで、最初は個人的にこの治療法に興味があったそうです。
この事業が成功すれば、世界中に貢献できることになります。
研究が上手く進み、実用化されるように、支えて頂きたいものです。
まとめ
最近、市のがん検診を受けたばかりですが、やはり健康に気を付けていても
絶対はありません。
こういった身体に優しく確実に治る治療が開発されると、がんも怖くない時代になりますね。
がんを発見してくれる線虫の検査についても記事があるので、
こちらもご覧ください!↓
最後までありがとうございました!
追記 朗報です!
2018年国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)での審査を経て、患者の臨床試験が
3月にも始まることが決まりました!
この治療法の実用化を目指すアメリカのベンチャー企業「アスピリアン・セラピューティクス」が
発表しました。
治験は手術や放射線、抗がん剤で治らずに再発した頭頸部のがんの患者を対象に
安全性などを確認するそうです。
日本での臨床試験がうまくいくと、実用化も近いので、
がんが怖い病気ではなくなるかもしれませんね。
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