「淋病」ってどんな病気?WHOが抗生物質が効かないスーパー淋病が増加と注意喚起、予防法と治療法

まだまだ梅雨の最中ですが、大雨の被害が凄いですね。
私も地元は熊本、被害のある福岡にも住んでいたことがあるので、
とても心配しています。
ところで、昨日、ニュースで、世界保健機関(WHO)が「淋病」についての
注意喚起を発表しました。
その内容についてまとめてみました。
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世界保健機関(WHO)が声明を発表
【7月7日 AFP】世界保健機関(WHO)は7日、既存の抗生物質に耐性がある淋菌(りんきん)が増えており、淋菌感染症(淋病)が制御不能になる恐れがあるとして、治療のために新薬が早急に必要とされているとの声明を発表した。
このようなニュースを見て、また耐性菌が出てきたのか~と思ってしまいました。
強い薬を使うとまた強い薬を作らないとならなくなります。
病気の感染が制御不能になるということは大変怖い事です。
しかし、「淋病」と聞いても詳しく知らない方も多いかと思いますので、
調べてみました。
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淋病とはどんな病気?
淋病は性病のひとつで、毎年8000万人も感染しているそうです。
「性感染症」というものは日常の話題にもしずらいので、中々知識が増えませんね。
しかし、この知識もきちんと身に着けておかなければなりません。
どのように感染するのか?
淋病とは、淋菌という細菌による性感染症のことを指す病名です。
10代半から30代の性活動が多い若者に多い病気です。
男性の方が患者が多く、男性には症状が出ますが、女性には出にくいようです。
男性では主に尿道に、女性では子宮頸管に感染することが多いようです。
そんな中、既存の抗生物質が効かない耐性菌が出てきているようなんです。
どんな症状が出る?
<男性の場合>
男性では淋菌に感染すると2日~7日の潜伏期間を経て、排尿痛と尿道から分泌物が出てくる
ことがあります。排尿痛は排尿の初期に出るのが特徴です。また尿道からは、黄色~白色の
膿が出て来ます。
男性の患者さんにも症状が出ない方が5%程いるそうで、
そのような人が病気に気付かずに、放置すると、淋菌性急性前立腺炎となり、高熱が出たり
排尿できなくなるようです。また感染が精管から精巣上体に進むと淋菌性精巣上体炎となり、
男性不妊にもなってしまうこともあるようです。
<女性の場合>
女性の患者さんのうち80%は無症状だそうです。
症状が出る場合は、排尿痛、不正出血、下腹部痛、膿性の帯下、帯下の増量があるそうです。
男性と共通で排尿痛がある場合は、排尿の初期に出るようです。
同じように尿道に感染すると膿が出たりするようですが、ほとんどの女性が気づかないまま
なので、卵管炎や卵巣炎、子宮付属器炎や、骨盤腹膜炎と感染が広がってしまいます。
そのために、女性の淋病は不妊症などになる恐れがある病気なのです。
その他にも、骨盤内癒着(骨盤内の隣りあう臓器が癒着すること)を引き起こしてしまう
こともあるそうです。
妊娠中の淋病への感染
また妊娠中に、淋病になってしまうと、胎児にとっても非常な事態を招いてしまいます。
妊娠中だと、流産や早期破水や早産を招いてしまうこともあります。
母親と胎児と新生児がウイルスや細菌に感染することを「母子感染」と言いますが、
淋病もこの母子感染を起こす可能性があり、分娩時の産道感染は新生児に深刻な
悪影響を及ぼすこともあるようです。
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淋病の検査方法は?
<男性の場合> 泌尿器科を受診してください
淋病の検査は、基本的には尿の詳しい検査でわかるようです。
尿の顕微鏡検査、淋菌分離培養検査、遺伝子増幅検査(PCRまたはSDA)の3つを行うそうです。
<女性の場合> 産婦人科を受診してください
女性の淋病の検査は子宮頸管から分泌物の検査を行うそうです。
「淋菌分離培養法」「核酸検出法」「核酸増幅法」といった検査を行います。
最近では検査キットも出ていますので、病院へ行きづらい方は、
検査キットを使うのをお薦めします。
もし感染が分かった場合は、必ず病院を受診し治療を行って下さい。
淋病の治療法とは?
淋菌に感染していることがわかったら、抗生物質をしようして淋菌を除菌します。
日本性感染症学会の治療ガイドラインに沿った抗菌剤(ケニセフ®やロセフィン®など)を
使用して治療を行います。
感染部位や症状に応じて7日ほど抗生物質の投与を行ったり、静脈注射や点滴などで1回で
済む場合もあります。
治療が終われば3~4週間経過して、治癒確認の為に再検査することがあるようです。
初回と同じような検査を行い、淋菌が見つからなければ治療は終了です。
もし、パートナーが淋病の場合は二人で治療を行うことが大切です。
一人が相手が完治しても、相手からまたうつされてしまう可能性があるので、
きちんと話して治療を行うことが大切です。
話づらい問題ですし、
嫌われてしまうかもしれないという心配もあるかもしれませんが、
相手のことが大切なら必ず話して治療を行いましょうね。
このように、きちんと治療を行えば、怖い病気ではないのですが、今回のWHOの声明では、
この抗生物質が効かない淋菌が出て来てしまっているのです。
WHOのマーク・スレンガ―氏は、
「新しい抗生物質と同時に、迅速で正確な(現場で検査を行う)ポイント・オブ・ケア診断検査が必要だ」
と話しているそうです。
まとめ
今日は、普段言いづらい性病である淋病についてご紹介しました。
ただでさえ、高齢出産になり、不妊治療をする方が多い世の中です。
男性不妊も増えています。
原因を作らない為にも、苦しまない為にも、きちんと調べておくことが大切ですね。
特に女性は症状が出ないということなので、パートナーが居る方は
ニュースをきっかけに男性にそんな症状が出ていないか聞いてみても
いいかもしれません。
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最後までありがとうございました!
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